明日が計量となった『DANGAN150 &FIRSTRAIGHT-CUP』
今回のプログラムの為、大会スポンサーでもあるファーストレート様をはじめ、各企業の方々から広告のご協賛をしていただきました。いつも本当にありがとうございます!
◎株式会社 ファーストレート様
◎株式会社 ブリジア様
◎株式会社 リンクシーズ様
◎弁護士法人ALG&Associates様
◎『黒須建設 株式会社』様
◎『柴田産婦人科医院』様
◎『有限会社 鳥海産業』様
◎『株式会社 ワイケイズコーポレーション』様
◎集英社 ヤングジャンプ掲載 リクドウ様
◎有限会社メダリストプランニング様
そして、Wメインの鈴木vsハロとアンダーカードの見所、執筆は日ノ本一氏。ありがとうございました!
当日はプログラムの折り込みにてどうかお読みください、お楽しみに!
(最後の一文こそ、我々が伝えたい事、日ノ本氏、ありがとうございました!)
2016.1.20 後楽園ホール
DANGAN150
見どころ ~その2
ダブルメインのもう一試合は、元WBC世界フライ級王者、ソニーボーイ・ハロ[33=比国]に、日本Sフライ級8位、サウスポー鈴木悠介[28=八王子中屋]が挑むビッグチャレンジマッチがセットされた。
ハロは後楽園ホール初登場。心待ちにしていたコアなファンも多いであろう。私も一ファンとして、スポンサー、マッチメイカーに心から感謝したい。ハロの名前を世界的に有名にしたのは、‘12年、敵地タイで挑んだWBC世界フライ級王者、日本人キラーのポンサクレック・ウォンジョンカム[タイ]戦。当時引き分けを挟んで18連勝中のポンサクレックに対し、1Rと3R、そして6Rに2度のダウンを奪い、3度目の挑戦にして見事、世界王座を獲得した。この試合は、誉れ高き’12年リングマガジンアップセットオブザイヤーに輝いている。元々Lフライ級を主戦場とし、切れ味鋭いカウンターを武器に戦っていたハロ。世界獲りにあたり、以前から定評のあったパワーパンチを肉体改造で更にレベルアップ。一方で、肥大化しすぎた筋肉は、フライ級戦線での減量苦を招き、五十嵐俊幸[帝拳]との初防衛戦での王座陥落に続き、久高寛之[仲里]にも判定負けを喫するなど、コンディショニングは脆弱であった。しかし、主戦場をSフライ~バンタムに移し、霧が晴れたかのように8連勝6KOと再び勢いを取り戻している。現在WBC7位に位置し、虎視眈々と世界2階級制覇を目論むハロ。ポンサクレックを倒した目の覚めるようなカウンター右アッパー等のスキルに加え、42勝30KOの強打も兼ね備えたハロに死角はあるのだろうか。
一方の鈴木はアマ78戦、高校、大学ともに国体3位の実績を引っ提げB級デビュー。器械体操出身の父親から譲り受けた高い身体能力と、どこを叩いても『強気』しか出てこないポジティブなメンタルをベースに、極めてアグレッシブなボクシングを展開する。また、最終ラウンドまで渾身の打ち合いを挑める高い心肺能力によって、激闘、大逆転劇を演出してきた。反面、気持の強さ故、ディフェンスの脆さを垣間見せる場面も多い。更に、今回の相手は元世界王者、プロ60戦のハロ。プロ8戦の鈴木とのキャリア差は歴然である。その意味でも、今回のハロ戦は無謀な挑戦だとの声もある。しかし、ハロの勝利のほとんどは1~2Rの早いラウンドでのKO決着であり、一方13の敗戦のうち7敗が序盤のKO負け。倒しもするが倒されもする。更に直近の3敗は全て10~12R判定であり、スタミナの不安を覘かせる。アウェイでの厳しさを知るハロは、判定など考えず、当然初回からフルスイングでKOを狙いにくると予測される。つまり、序盤でのKO決着も互いにあり得るし、後半の大逆転劇もあり得る。とはいえ鈴木にとって厳しい戦いになることは間違いない。誉れ高き’16年DANGANアップセットオブザイヤー受賞を期待し、鈴木に大きな声援を送って頂きたい。
そしてアンダーには淵上誠[32=八王子中屋]と芹江匡晋[32=伴流]の元王者二人が登場する。淵上といえば佐藤幸治[帝拳]を奇跡の大逆転で下し、日本&東洋王座統一を果たした伝説の一戦が思い出される。更には3団体統一世界王者、ゲンナジー・ゴロフキン[カザフスタン]に挑んだ世界タイトルマッチも印象深い。現在、日本人選手に4連敗中と、かつての勢いを失っている感のある淵上。気力の打ち合いが身上、4戦連続ランカー挑戦の美柑英男[渥美]を弾き返し、再浮上を狙いたい。
そしてかつて日本王座を6度防衛した芹江が、ノーランカーとして、日本Sバンタム級12位、戸井健太[三迫]に挑む。日本王者時代は無双の強さを発揮した芹江だったが、小國以載[角海老]戦での敗戦以来、暗く長いスランプのトンネルに入り込んでしまった。日本ランクに復帰し、再浮上のきっかけとしたい。ランカー対決2連敗中の戸井も後がなく、両者正念場の一戦となる。
また破壊力抜群、右のスカッドミサイル搭載、エルフェロス・ベガ[平石]と‘14年全日本ミドル級新人王、成田永生[八王子中屋]との再戦も楽しみだ。
メイン級のカードがズラリと並んだ今宵のDANGAN150&FIRSTRAIGHT CUP。ボクサーたちの様々な葛藤に心を寄せたとき、リング上で戦うボクサーに贈るあなたのエールは、実は自分自身へのエールでもあることに気づくはずだ。
日ノ本一(ひのもとはじめ)
今回のプログラムの為、大会スポンサーでもあるファーストレート様をはじめ、各企業の方々から広告のご協賛をしていただきました。いつも本当にありがとうございます!
◎株式会社 ファーストレート様
◎株式会社 ブリジア様
◎株式会社 リンクシーズ様
◎弁護士法人ALG&Associates様
◎『黒須建設 株式会社』様
◎『柴田産婦人科医院』様
◎『有限会社 鳥海産業』様
◎『株式会社 ワイケイズコーポレーション』様
◎集英社 ヤングジャンプ掲載 リクドウ様
◎有限会社メダリストプランニング様
そして、Wメインの鈴木vsハロとアンダーカードの見所、執筆は日ノ本一氏。ありがとうございました!
当日はプログラムの折り込みにてどうかお読みください、お楽しみに!
(最後の一文こそ、我々が伝えたい事、日ノ本氏、ありがとうございました!)
2016.1.20 後楽園ホール
DANGAN150
見どころ ~その2
ダブルメインのもう一試合は、元WBC世界フライ級王者、ソニーボーイ・ハロ[33=比国]に、日本Sフライ級8位、サウスポー鈴木悠介[28=八王子中屋]が挑むビッグチャレンジマッチがセットされた。
ハロは後楽園ホール初登場。心待ちにしていたコアなファンも多いであろう。私も一ファンとして、スポンサー、マッチメイカーに心から感謝したい。ハロの名前を世界的に有名にしたのは、‘12年、敵地タイで挑んだWBC世界フライ級王者、日本人キラーのポンサクレック・ウォンジョンカム[タイ]戦。当時引き分けを挟んで18連勝中のポンサクレックに対し、1Rと3R、そして6Rに2度のダウンを奪い、3度目の挑戦にして見事、世界王座を獲得した。この試合は、誉れ高き’12年リングマガジンアップセットオブザイヤーに輝いている。元々Lフライ級を主戦場とし、切れ味鋭いカウンターを武器に戦っていたハロ。世界獲りにあたり、以前から定評のあったパワーパンチを肉体改造で更にレベルアップ。一方で、肥大化しすぎた筋肉は、フライ級戦線での減量苦を招き、五十嵐俊幸[帝拳]との初防衛戦での王座陥落に続き、久高寛之[仲里]にも判定負けを喫するなど、コンディショニングは脆弱であった。しかし、主戦場をSフライ~バンタムに移し、霧が晴れたかのように8連勝6KOと再び勢いを取り戻している。現在WBC7位に位置し、虎視眈々と世界2階級制覇を目論むハロ。ポンサクレックを倒した目の覚めるようなカウンター右アッパー等のスキルに加え、42勝30KOの強打も兼ね備えたハロに死角はあるのだろうか。
一方の鈴木はアマ78戦、高校、大学ともに国体3位の実績を引っ提げB級デビュー。器械体操出身の父親から譲り受けた高い身体能力と、どこを叩いても『強気』しか出てこないポジティブなメンタルをベースに、極めてアグレッシブなボクシングを展開する。また、最終ラウンドまで渾身の打ち合いを挑める高い心肺能力によって、激闘、大逆転劇を演出してきた。反面、気持の強さ故、ディフェンスの脆さを垣間見せる場面も多い。更に、今回の相手は元世界王者、プロ60戦のハロ。プロ8戦の鈴木とのキャリア差は歴然である。その意味でも、今回のハロ戦は無謀な挑戦だとの声もある。しかし、ハロの勝利のほとんどは1~2Rの早いラウンドでのKO決着であり、一方13の敗戦のうち7敗が序盤のKO負け。倒しもするが倒されもする。更に直近の3敗は全て10~12R判定であり、スタミナの不安を覘かせる。アウェイでの厳しさを知るハロは、判定など考えず、当然初回からフルスイングでKOを狙いにくると予測される。つまり、序盤でのKO決着も互いにあり得るし、後半の大逆転劇もあり得る。とはいえ鈴木にとって厳しい戦いになることは間違いない。誉れ高き’16年DANGANアップセットオブザイヤー受賞を期待し、鈴木に大きな声援を送って頂きたい。
そしてアンダーには淵上誠[32=八王子中屋]と芹江匡晋[32=伴流]の元王者二人が登場する。淵上といえば佐藤幸治[帝拳]を奇跡の大逆転で下し、日本&東洋王座統一を果たした伝説の一戦が思い出される。更には3団体統一世界王者、ゲンナジー・ゴロフキン[カザフスタン]に挑んだ世界タイトルマッチも印象深い。現在、日本人選手に4連敗中と、かつての勢いを失っている感のある淵上。気力の打ち合いが身上、4戦連続ランカー挑戦の美柑英男[渥美]を弾き返し、再浮上を狙いたい。
そしてかつて日本王座を6度防衛した芹江が、ノーランカーとして、日本Sバンタム級12位、戸井健太[三迫]に挑む。日本王者時代は無双の強さを発揮した芹江だったが、小國以載[角海老]戦での敗戦以来、暗く長いスランプのトンネルに入り込んでしまった。日本ランクに復帰し、再浮上のきっかけとしたい。ランカー対決2連敗中の戸井も後がなく、両者正念場の一戦となる。
また破壊力抜群、右のスカッドミサイル搭載、エルフェロス・ベガ[平石]と‘14年全日本ミドル級新人王、成田永生[八王子中屋]との再戦も楽しみだ。
メイン級のカードがズラリと並んだ今宵のDANGAN150&FIRSTRAIGHT CUP。ボクサーたちの様々な葛藤に心を寄せたとき、リング上で戦うボクサーに贈るあなたのエールは、実は自分自身へのエールでもあることに気づくはずだ。
日ノ本一(ひのもとはじめ)
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